「進路学習会(通信制大学編) 2024/6/16 開催」 の動画
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冒頭挨拶
時間になりましたので、開始させていただきます。本日はとても暑い中、空調が悪いこの体育館にお集まりいただきまして、ありがとうございます。当初、予定していたよりも、かなり多くの保護者の方に関心を持っていただき、予約だけでも60名以上の方がご参加いただきました。今日は暑い中で短時間になりますが、本日は、中央大学の杉川先生にお話しいただきます。杉川先生は地域系大学や地域系高校に関する研究をされており、本校も見学に来ていただき、実態を理解していただいております。まずは45分間お話を伺った後に、質疑応答を予定しております。よろしくお願いいたします。
皆さん、こんにちは。ただいま紹介に預かりました、中央大学文学部の杉川と申します。大学の肩書きはありますが、まだ若いキャリアということで、少し心配かもしれませんが、今日は通信制大学についてお話しします。通信制大学の可能性や特徴について知っていただき、今後の人生の何かのタイミングで役立てていただければと思います。私自身も、高校3年生にお話しさせていただくのは初めてで、こんなにたくさんの方に来ていただけるとは思っていなかったので、本日皆さんにお会いできて、とても嬉しく思っております。短い時間ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
はじめに、一番大事なことを言います。いつでも水分補給をしてください。大変暑いと思いますので、適宜休みながら過ごしていただければと思います。水分補給は自由にしてください。よろしくお願いします。
ではまず最初に自己紹介をさせていただきます。現在、中央大学の文学部教育学専攻に所属しております。学部時代はローニングを経て筑波大学に入り、その後大学院から京都大学に進み、現在中央大学に着任しています。専門は教育関係で、教育工学や大学教育学の分野を研究しています。授業をどうやったら面白く、理解が深まるかについて研究し、大学の授業を改善する方法論などを学んでいます。
普段は、皆さんのような高校の教育をどうにかしようと頑張っている先生方とともに、小学校や中学校の教育や、先生になる人を応援する仕事もしています。大学生がもっと上手に授業できるようにサポートすることに関心があり、今もその仕事をしています。最近は高校さんにもお世話になっています。好きなものは美味しいご飯、お散歩、おしゃべりが大好きです。餃子は大阪王将の冷凍餃子が好きで、毎年個人的にノーベル平和賞を作っており、2017年度の優勝は大阪王将の餃子でした。興味がある人は冷凍餃子を試してみてください。という感じで緩くやっていきたいと思っています。
Padletについて
本日は多くの方に集まっていただいているので、できる限り皆様の考えやご意見を伺いたいと思っています。もしよろしければ、スマホをお持ちの方はスマホを取り出していただき、QRコードを読み込んでアクセスしてみてください。お手元の資料にも同じQRコードがございますので、そちらもご利用ください。少しお時間を取りますので、まずはアクセスを試みていただけたらと思います。
少々お待ちください。はい、失礼しました。ちょっと明るくなってしまいましたが、QRコードをお手元の資料などでアクセスしていただきましたら、Padletというサイトにアクセスできるかと思います。これは匿名で意見を投稿することができ、会員登録をしなくても誰でも書き込んだり、いいねや返信ができるものです。今少しお時間を取りますので、投稿練習をしてみてください。
投稿練習の下にプラスマークがあります。プラスマークを押すと、タイトルと書き込める場所があります。例えば、タイトルを「テスト」と入力し、何か書いて公開を押すと、投稿練習のところに誰かが投稿したものが見えます。少しお時間を取りますので、この投稿練習に何を投稿していただいても構いません。タイトルをスキップしてもOKです。「あー」とか書いて公開すると投稿できます。さらに、ハートマークがあり、「ほんまやな、私もそう思う」という投稿にいいねを付けられます。
「ほんまですね」と返信をすると、私の授業で使っているアカウント名で返信されるので恥ずかしいのですが、匿名の方だと匿名で返信ができます。まずは投稿練習をしてみてください。
では、練習して操作に慣れてきた方がいらっしゃいましたら、少しお時間を取ります。ここ少し分かりにくくてすみません。背景を白くして文字を見やすくしたので、一列一列の区切りが見えにくくなっていますが、列ごとに別の内容を投稿することができます。区切りを分かりやすくするために色を変えますね。これで少し分かりやすくなりましたでしょうか。
本日は生徒の方、また保護者の方にご参加いただいていると思います。そこで、生徒さん用の列と保護者さん向けの列を用意しています。皆さんが大学進学についてどのようなことを不安に思っているのか、気にかけているのかを把握したいので、素朴に分からないことや不安なことを書いていただきたいと思います。生徒さんの列には投票機能を入れていますので、大学進学についての悩み事や進学したいけど悩んでいること、絶対進学したいことなどを参考に教えてください。
保護者の方は、保護者の列に保護者目線での不安や学費についての質問などを書いてください。生徒さんは、生徒さんの列にプラスを押して投稿してください。いろいろな意見が集まって嬉しいです。
少しお時間を取りますので、進学する上での不安や考えを書いていただけたらと思います。やり方が分からない方がいらっしゃいましたら、手を挙げていただければサポートが入れますので、お知らせください。画面が小さくて投稿練習しか見えないという方は、横にスライドスワイプしていくと列が見えてくると思いますので、お試しください。
投稿された質問
- 学費が高すぎる
- レポートの難易度はどのくらいなんでしょう
- 受験の方法
- 入学した後の手続きなど
- 学びたい分野以外での選ぶ基準にはどんなものがあるでしょうか
- 進学するつもりはないのですが
- 自分に合った学校が分からないです
- レポートの難しさとか知りたいです
- 通信系で理系の学部はあるのか
- 授業についていけるのか
- ちゃんと出席できるのか
- 奨学金とか不安です
- 通学生の場合
- きちんと通えるのかどうか
- 勉強や研究
- どんな内容をどういう風に進めていくのか
- 入試の方式いろいろあって難しい
- 学部選びが決まらない
- 体調も不安定なので通いきれるか不安です
- 通信制大学の就職の時にどんな印象を持たれるのか
- 働くのが不安だからとりあえず進学したいけど
- そんなに熱意を持って学ぼうと思えるようなことがあるのかわからない
- 総合選抜とかしていこう
- これ入試の方法どうしようかなとか
- 興味のあることの見つけ方
ありがとうございます。いろいろ来てますね。
保護者の方見させていただこうと思います。
- 旭陵高校での大学進学の実績が気になる
こういった情報は全ては私答えられないので、いくつかは今後先生方にお願いすることになるかもしれません
- 通えるのか、続けられるのか、卒業できるのか、就職活動できるのか、大学に行くのか
- 学力ですとか、進学した方がいいのか、通信制を卒業してからどうするのか
- 通信制大学なら保護者でも受験できますか?
これ後でも言いますけれども、通信制大学、保護者でも受験できます。お子さんと保護者さんが一緒に入学して同級生というご家庭もあるという事例をたくさん聞いたことがあります。すでに大学を卒業された保護者の方も、もう一度新たな分野に挑戦してみたいという視点でお聞きいただけたらと思います。
生徒さんの方、そうですね。
- 何学部があるのか
- 学費、難易度、受験の方法
- 大学選びの基準
- 自分が何に合っているのかなとか
- 就職したいわけでもないけど大学で何学びたいか分からないな
そういうふうに思っている方がいるのかなと思いました。
はい、ありがとうございます。
これまた後ほど私も拝見させていただきたいと思います。本日の講演の最後の方で、お時間の許す限り質疑応答したいと思っています。ですが、なかなか全員の前で手を挙げるのが恥ずかしいなという方もいらっしゃるかもしれません。いつでも構いませんので、質問・感想という列がありますので、お好きなタイミングで入力していただけたらと思います。できる限り対応できるように努めていきたいと思います。
はい、ではありがとうございます。皆様の不安に思っていることや気になることについて、把握させていただくことができました。いくつか先ほどの書き込みにあったことに対応するような情報を本日持ってきていますので、少しでも参考になればと思います。
本題
それではちょっと中身に入らせていただきます。
大学選びでどんなことを重視していますか、ということで、先ほどいろいろな不安という切り口からご意見いただきました。
例えばですけれども、
- そもそも自分が何かすでにやりたいことがあって、それをここで学べるのかなという学びたい専門があるかな
- 友達たくさん作りたいなあという方
- 入試にちょっと自信がないなあという方
- 学費が安いところがいいなあという方
- あんまり通わなくていいところがいいなあ
- キャンパスに通わないでいいところがいいなあ
- 相談できる場所が充実していてほしいなあ
- 留学してみたい
- 研究を頑張ってみたい
いろいろ期待することや不安なことがあると思います。
このいろいろな願望の中で、私個人としては、上の2つ「学びたい専門があるかな」「友達をたくさん作りたい」というのは、通信制通学制関わらずにまず大事なことでもありますし、どちらでも実現することが可能だと思っています。
その後ですね、
- 入試にちょっと自信がないな
- 学費が安いところがいいな
- あんまり通いたくないな
という方は比較的通信制の方がおすすめかなと思います。
次に、この右の3つ
- 相談できたらいいな
- 留学してみたい
- 研究を頑張ってみたい
そういう方は比較的通学制の方がおすすめかなと思います。
ではもう少し詳しく聞いてみようと思います。水分を飲むのを忘れないように、適宜水を飲んでください。好きなタイミングでどうぞ飲んでいただけたらと思います。
まず通信制って何なんだろう、なんですけれども、通信制ってわざわざ言われているからには、通学生との区別があるはずなんですね。違う境目っていうのは何かというと、単位なんです。卒業するために必要な単位で区切りができています。
いわゆる通う大学、通学生の方は、そもそも大学の学部を卒業するには124単位必要なんですけれども、面接授業、つまりキャンパスに通って対面で単位を取る方法を原則半分以上取らないといけないんです。今の法律では、遠隔授業の方法で単位を取れるのは60単位までという原則があります。
今ここは文科省の方でも議論が行われているところなんですけれども、私の見立てではすぐにこれが崩れることはそんなに近くにはありません。なんでかというと、こんなにコロナが経てオンラインも普及して、もっと遠隔を使っていったらいいのにと思うんですけれども、なかなか全部オンラインで卒業できるよという風にできないのは、通信制大学を立てるための法律が別途あるんですね。
大学設置基準と大学通信設置基準という違いがあります。通信の方は逆に全部オンライン遠隔授業の方法で卒業してもいいですよという法律になっています。
でも大学によっては、通信制だとしても最低限いくつかの科目はスクーリングで単位を取ってねという風に指定してくるところもあります。ここは学部によって違います。なぜかというと、後ほど紹介しますけれども、通信制の中には例えば教員免許を取るなど、教育実習を伴う学部もあったりするんですね。そういう風に人と関わるような重要な資格のときに、一度も対面をせずに卒業させるのは、大学側として責任を持つことができないということで、最低限対面の方法で卒業してもらわないと困りますという大学もあるので、ここはいろいろあります。
次に年齢層。通信制大学の特徴として、幅広い年齢の方が通われているという特徴があります。ちょっと画面見えにくくて申し訳ないんですけれども、おおよそ均等に分布していることが分かります。
いわゆる高校卒業してからすぐに進学する方々は18歳から22歳に該当すると思うんですけれども、その方もこれ日本全体を見てですけれどもね、日本全体を見て17%ぐらい。そして例えば大学を卒業してから入る年齢層の方もいらっしゃったり、30代の方もいらっしゃいますし、40代もいるし50代もいるし60代以上もいらっしゃいます。年齢層入学年によって入学目的も様々です。もっと自分のキャリアアップのために大学に入りたいです、そういう方もいらっしゃいますし、障害教育として自分は退職して退職した後の楽しみとして学びたいですという人ですとか、高校卒業してすぐに通信制がいいから通信制に入りたいです、これから就職を考えていきますなど、様々な人がいらっしゃいます。
次に学費です。学費が安いという特徴があります。これは本当に一番の強みだと思います。手前味噌みたいに見えるかもしれないんですけれども、私の所属である中央大学は法学部があります。先日3月ぐらいに女優の松田聖子さんが本学を卒業したということで、ちょっとニュースにもなりました。通信教育で卒業されました。なんと4年間学費52.8万円で卒業できます。これは国立の1年分の学費に相当するものです。それが4年間でトータルこれだけで良いということなので、かなりうちは安いです。他の大学を見ても、放送大学は4年間で77万円ぐらい、日本大学さんも古くて有名なんですけど、長くやってらっしゃるんですけど、115万とか。あと最近すごく人気なのが京都芸術大学さん。個人的に推してるんですけど、ここはコースによっていろいろ変動はあるんですけれども、安くても73万円、サイバー大学さん。ちょっと通信制にしては高く見えるんですけれども、通学生だと1年間で200万かかる学費の大学さんもあったりするんで、4年間で約300万円というのは比較的トータル見ると安めの方だとも言えます。
最近話題の全大学。全大学さんまだちゃんと大学建てられると決まっているわけではないんですけれども、トータルは通ってはいるんですけど、全大学さんもよくよく見ると他の通信制と比べると若干高いです。年38万かかるのでちょっと高めではありますが安いです。
次の特徴は入試がないんですよ。びっくりしませんか。いつでも出願することができます。いつでもというのは厳密に言うとちょっとブランクはあるんですけれども、通学生の大学と比べるとかなり出願の時期は開かれています。入試がない、これは原則的に書類選考で入学の可否が決まります。正直ここでいわゆる高校を卒業しているかというような最終学歴を確認されるなどの形式的なもので、学力審査が行われているわけではありません。
次に入学期間が数ヶ月にわたる具体例を見ていきたいと思います。閉学、中央大学の場合大きく4月入学生という枠と10月入学という2期に分かれます。なので何月入学というのは春入学と秋入学という2つなんですけれども、出願期間がめっちゃ広いです。4月入学の場合2月から5月、4月過ぎてるやんって感じなんですけど5月までいけると。秋入学の場合は8月から11月下旬まで。サイバー大学さんだともうちょっとほぼ1年中と言っても過言じゃないぐらいやっていまして、秋入学でも5月から8月下旬とか10月から3月までとか、そんな感じでほぼいつでもどこかしらの大学には入れるかなと言えるぐらい広く公募がされています。
これのメリットとしてはやっぱり受験日が決まっていると緊張しちゃうじゃないですか。この日にコロナになっちゃったら今までの努力が無駄になっちゃうとすごい切ないなってそんなことあると思います。そういう通学生に求められるような定められた日時に、しかも集団で対面で行う、そういう入試を回避することができるというメリットが一つあります。
次に2つ目は、書類選考のこの時間が長いので、時間をかけて自分が入学したいな挑戦してみたいなというタイミングになった時に出願できるので、気持ちに余裕を持つことができます。
さらに、皆さんの中には高校を卒業して自分に自信を持ってから次のキャリアのことを考えたいなという方がいらっしゃるかもしれません。そういう方でもいつでも入学することができます。卒業して生活が落ち着いて次にという時に入る、そんなことも可能です。
逆に例えば通学生の大学に行ったけれども、ちょっとここの大学の雰囲気合わなかったなという時に大学を辞めるということはちょっと不安になるかもしれないんですけれども、通信に転学する、通信に転籍するということは結構少なからずあります。例えばそういう途中から入るという選択肢も含めて通信のことを知ってもらえたらなと思っています。
次にどれくらい大学数があるのかということで、国内には42の大学、いわゆる学校、そして26の大学院、11の短期大学があります。短大も大学も大学院も持っている私立大学さんもあります。生徒大学さんとかはそういうところだったりします。他にここら辺はちょっと基礎的なことなんですけれども、通信制大学には併設型というのと独立型というのがあります。併設型というのは、通えるキャンパスの方の
はい、はい、疲れましたね。はい、ふーっていう感じです。すいません、ちょっとゆっくり話していて。もうちょっと本題に行かないとなんですけれども、では通信ではどういう風な学びが展開されているのか。
皆さんの通信制高校と通信制大学、一番違うところは単位を取る方法が違います。まず皆さんにとって身近な通信制高校、どの教科でもレポートを出す、スクーリングに出る、試験に合格する。この3点セットが絶対必要です。その結果単位を習得する、これが高校ですね。
でも通信制大学は、授業ごとにどんな方法で授業が開設されているかというバリエーションがいろいろあります。これちょっと見えないと思います。なので、必要に応じてお手元をご覧になっていただきたいです。
ある授業をまるまるテキストだけで学ぶ授業なのか、主に放送大学ですけれども、ラジオやテレビなどの放送授業でまるまる学習を進めて単位を取るのか、メディア授業オンデマンドと言われますけれども、非同期で動画を見て好きなときに学んでレポートを提出していくというようなメディア授業なのか。これは八洲学園さんというところが結構やってるんですけれども、同期双方向、Zoomとかで「せーの」ってみんなで同じタイミングでつないで遠隔で授業をする、そういうやり方でやるのかとか。
ちゃんとキャンパスに来て面接でスクーリングをして単位をゲットするのかという、いろんな解説方法があります。さっき一度も通わずに全部まるっとオンラインで卒業できるというふうに説明しましたけれども、それは主にはこの非同期双方向の動画で基本的に学んで進めて卒業していくということがメインになっている大学さんが多いです。
そんな感じで、自分がどの方法で学ぼうかなというのを選べます。全部一度もスクーリングを選ばなくてもいい大学さんもあったりします。そんなこんなで、卒業に必要な124単位をコツコツためて、合格、卒業していくという感じなんですね。
これもちょっとお手元の方がよく見えるかなと思うんですけれども、入学から卒業までどんな流れなのか。入学しようって思うじゃないですか。入学しようって思って書類をしたためます。「ふむふむ」と審査されます。「入学していいよ」という風に許可をもらいます。教材とか何やらかんやら送られてきます。ここから履修計画を立てて、先ほど言ったような、これはスクーリング科目取ろう、これは動画で学ぼう、これは教科書で学ぼうなど組み合わせて、自分で選んで登録して学習を進めていきます。レポート出して合格して、試験合格していくと、その後最後卒業論文もしくは総合面接試問。ここら辺も大学さんによって変わります。卒業論文でまるっと遠隔のまま進められるところもあったりしますし、早稲田やったかな、確か早稲田は総合面接試問型で、最後プレゼンテーションをしに早稲田に来てください、最低限1回来てくださいという風な大学もあったりします。なのでここは本当に多様です。
ただ、こんな風にして卒業できるという風な感じの流れなんですね。ここは通信制高校とも同じかもしれませんけれども、とにかく自分で学習を管理して進めていく力というのが大事になってきます。それってむずいな、自分で全部進めていくの大変だなって思うと思うんです。
なので、各大学さんは一生懸命サポートするための教材の工夫とか窓口設置とか、いろんな工夫をされています。これは中央大学の場合なんですけれども、まず全ての大学が「学習の手引き」という自宅でしっかり学習を進められるような冊子だとか情報を提供しています。うちは法学部が有名なんで、法学部だと条文とか判例を読み解くときに、今までの国語の教科書で見たことのないような法令のための新しい文法を覚えないといけないときがあります。どういう論理の意味なのかというような、それが分からないとレポートを書いたりできないんですね。
それを中大の偉い先生が教えてくれます。
雨、誰かが「雨降らないで」って書いてましたね。降っちゃいましたね。涼しいかな。ちょっと涼しくなることを祈るしかないですけど、涼しくなれって感じですね。皆さん、洗濯物大丈夫だったらいいんですけど。
ということで、こうやってサポートしているところもあったりします。
次ですね。友達はできるっていう、気になるところあると思います。友達はできる機会はあるけれども、結構自分で頑張ってアクションを取らないと、誰かが友達を作ってくれるわけではないです。っていうのが正直なところです。いろいろ科目によっては友達ができるチャンスがあるものもあります。
誰かが書き込んだ書き込みに自分でコメントしてお互いやり取りしましょうね。そういう授業をされる先生もいます。例えばそれをきっかけに話し合ったり、もっと話してみたいなと思って友達を作るケースもあります。あとは対面スクーリングで会った時に、お隣だった人と仲良くなるとか、最近ではSNSでつながることが多いという意見も多かったです。
次、大学での学びは難しいかというと、本当に大学によります。なので、自分にとって難しいと思うかどうかは、ぜひ大学説明会や入学説明会に参加して、自分で判断していただきたいと思います。ただ一番重要なところ、重要と言いますか、求められる力としては、自分から相談していく力が求められると思います。自分から相談すると誰かが助けてくれる可能性はありますが、誰かが自分のことを気づいてくれるとは限らないというところがあるかもしれません。
なので、誰かに気づいてもらいたいとか、もっとサポートを気軽に相談しやすくしたいなという場合は、通学生の方が安心できるかもしれません。あとは、超エリートみたいな人も通信制大学で学び直すような方もいます。教育満点でピカピカエリートみたいな人もいて、ちょっと圧倒されるかもしれないんですけれども、いい意味で通信制の多様さなので、そこを楽しんで過ごされるといいのかなと思います。
すごい雨が心配ですけれども、ちょっと頑張って続けていきたいと思います。じゃあ実際にどうやって大学を選んだらいいのかということで。
あくまでも渋川による情報でしかないので、ぜひ興味を持たれたらご自身で調べていただけたらと思います。通信制を見ていくときの選ぶ視点の一つに、何を求めるかというところだと思うんですね。何を求めるかで何を学びたいかなんですけれども、学びたいことのベクトルとして、一つは教養や学問を重視する方向性があると思います。しっかりと学問を学びたい、そういう方は例えば放送大学さん、放送大学さんはかなり学問を学べるなって思います。
ですとか、早稲田大学さんも研究を発展させていくことも可能だったりするのでいいかなと。あとは京都芸術大学さんは本当に面白くて、ピクシブ知っている人いますか?いたら心の中でもいいから手を挙げてほしいんですけど。イラストですね。イラストの会社とコラボしたイラストレーションコースとかを開設していたりして、これ通信にしかないんですよ。そういう風なちょっと面白そうなものを展開しているところもあります。他にも武蔵野美術大学とか芸術系もあったりします。
次に実学資格重視ということで、次の卒業後のキャリアにつながりやすくするために資格とか充実してほしいな、そういう人もいらっしゃるかもしれません。例えば行政職員とか市役所だとか、公務員になりたいという場合は法学系もいいのかなと思います。例えば中央大学ですとか、慶応義塾大学さんとか、法学部は結構いろいろあったりします。
次に認定心理士とか社会福祉士や看護など、いろいろな資格では大手前大学さんがいいかなと思っています。京都橘大学さんとかもあるんですけれども、大手前大学さんは独自開発している大学のウェブサイトがあって、そこがすごく力を入れて工夫して運営しているんですね。毎年新しい授業を作るように頑張ってみたりしていて、結構勢いがある大学で私は素敵だなと思っています。
経営経済系だと産業能率大学さんとか、亜細亜大学さんがいいです。産業能率大学さんは結構卒業率が高いという評判で、学びのサポートもその点では安心なのかなと思ったりします。亜細亜大学さんも温かくて、いい意味でコミュニティが本当にいいなと思っています。
教員免許を取りたいなという人は、古株でかつ手厚いところとしては佛教大学ですとか、関東だったら明星大学、聖徳大学などがあるかなと思います。他にもうちょっと通う対面でのコミュニケーションを大事にしたいなという時に、もちろん対面スクールをやっているところはたくさんあるんですけれども、目を見張るところとしては日本大学さん。日本大学さんは若い子向けに特に作られているんですけれども、通学コースといって週3とか週5で通えるんですね。最近そこに結構通信制高校を卒業してから入学してくるとか、全日制も含めて高校から卒業して入学してくるという人もいらっしゃると聞いています。なので、対面で学ぶ機会を増やしたいなという人は日本大学さんとかおすすめですね。
次に新潟産業大学さん。ここは最近できた大学で、「まなガラ」というオリジナルの動画コンテンツを出したりもしているんですけれども、ここの面白いところは学部としては経済学部もしくは経営学部なんですけれども、学部での学びだけじゃなくて、プラスアルファでもっといろいろやりたいという人向けのプログラムが充実しているんです。だから卒業のためにマストじゃないけれども、もっとあれこれやってみたいという場合に、いろんなことができます。
これちょっと見えないと思うんですけれども、一つは「地域イノベーターコース」といって、地域の中のいろんなところを巡って地域の人とコラボレーションして地域の問題解決をしていく、そういう風なコースがあったりとか。通信だからキャンパスに通わないでいいので、いろんな地域に住みながら学ぶことができるんですね。それをうまく活用しようよというコースだとか、「海外インターンシップコース」ということで、海外に行くことを目指した準備をしましょうということもやっています。
新潟産業大学さんは、実は私立広域通信制高校と母体が同じで、なので通信制高校のサポートの実績っていうのも、私立の視点からノウハウがあるところなので、かなりオンラインでのサポートとかそういう面では実績や信頼があるところで、個人的におすすめです。
サポートの充実性や卒業率を求めたい場合、サポートの充実さはサイバー大学さんがかなり頑張ってらっしゃるなという印象を受けています。サイバー大学さんはTA(ティーチングアシスタント)をたくさん雇っているんですね。通うことができない分、オンラインでのサポートを充実させようとして、学習の進捗状況どうですかという風に気にかけてくれる人がいらっしゃったり、いろいろとサポート窓口があったりします。学費は高いけれども、サイバー大学さんのサポートの厚さを考えると納得できるお値段です。
産業能率大学さん、先ほども言いましたけれども、卒業率が高いという実績があるので、かなり卒業に向けての学習をサポートするような、サポートしていくことを大事にされているという風に聞いたことがあります。
ということで、いろいろ言いましたけれども、まずは興味に合うもの、どこの大学さんかなというところから探していただきたいなと思っています。全部調べるの大変だと思うんです。私立大学通信教育協会という協会がありまして、通信制の32校のうち33校が加盟しています。合同説明会をやっているんですね。
なんと名古屋では、8月25日の日曜日に愛知県産業労働センター(WINK愛知)7階であるみたいな。JR名古屋駅から近いところで合同説明会をやるということだったので、ちょっと興味があるなとか、まとめてごそっと話を聞きたいなというところで、ここ行ってみていただけたらなと思います。
他にもですね、通学生の方も情報を集めたいなという方がいらっしゃったら、こんなのもあるよということで、京都文教大学さんが去年から通信制高校で学んだ人だけを対象にした選抜入試っていうのを始めました。去年から始めたので今年もきっとまたあると思います。通う方の大学への進学っていうところに興味がある人がいらっしゃったら、ちょっと調べてみてもいいかなと。
他に学費が心配ですっていう方もいらっしゃると思うんですね。奨学金とか、その選択肢の一つとして、これお手元の資料だと見えにくいと思うんですけど、東洋大学さん、東に太平洋のようで東洋ですけれども、東洋大学さんが昔から「夜学」っていう夜間の大学が有名なところなんです。ここのイブニングコースでは、「独立自活支援推薦入試」というのがあって、これは東洋大学の職員さんとして日中働いて夜は学生としてここで学ぶということで、大学が給料をくれるんですね。フルタイムだと月給18万6千円ということで、この金額をどう見るかというところもありますけれども、大学の職員さんとして働くので超ブラックではなさそうというような安心感もあるかもしれません。
なるべく奨学金を出さずに学びたいという人は、こういうような夜学もいろいろ展開しているところもあると思うので、調べてみてもいいかなと思います。他に、何が好きかわからない、何を学びたいんだろうという人もいるかもしれません。どう深めていくかですけれども、考えられる次の一手としては、まずは行ってみるというのが手だと思います。まずはオープンキャンパスとか入学説明会へ行ってみたら発見することもあるかもしれません。
次、「レイトスペシャリゼーション」という考え方があります。これは遅れて専攻を決めるということなんですけれども、すぐには専攻を決定せずに、大学1年2年ぐらいは教養的なことを学んで、その後専門を決めていくという順番の大学さんもあったりするんですね。そういうのもあるのでおすすめです。他にも専門学校もあったりして、専門学校さんが大学編入学専攻という、大学編入学を想定したコースというのもあったりするので、通信制大学じゃなくても専門学校行ってから大学行くとか、そういう順序もあるので興味があれば調べてみてください。
他に教養系の学部を探すとか、大学の講義を無料で聞けるようなサイトがあったりするので、興味があったら「JMOOC」だとか「OCW」というふうに検索していただけると無料で聞くことができたりするので、こういったところから関心を深めていただけたらいいのではないかなと思います。
すみません、すごく長くなってしまったんですけれども、まとめると、通信制大学は安くていつでも入学できる、転入もしやすい、いろんなことと両立しながら学びやすい、好きなペースで学べるし、通わなくてもいいところもあったりする。けれども自分で学習管理する必要があるし、相談する力が求められるというところで、皆さんの関心に対してどうかなという判断材料になればいいかなと思います。
すみません、長くなりましたけれども、以上で終わりにしたいと思います。
質疑応答
質疑応答のところで質問感想を受けますので、今Padletの方に書き込みをしてください。そして、あわせてですが、資料の一番先頭のスライドにアンケートフォームがありますので、こちらもお願いします。
すでに教室の方で出席された方は入力する必要はありませんが、送っていただいた方は出席業務の方の入力もよろしくお願いします。他の方に関しましては、質疑応答がありましたら入力していただき、その後アンケートはご自宅でも構いませんので書き込んでいただければと思います。
ありがとうございます。では、入力されている方もいると思いますけれども、2つの質問に答えていただきます。入力していた内容、もしくは質問をチャットに書き込んでください。
まず、専門学校に行くか、通信でやりたいことのアルバイトをやり経験するか、どっちがいいかという質問がありました。やりたいことと専門学校の内容が一致しているならば、私は専門学校に行くのは一つの手だと思います。ただ、やりたいことと専門学校の内容が別で、やりたいことのための時間を確保しないといけないならば、専門学校は忙しいので、通信の方がいいかもしれません。
検査値の話がありましたが、通信制は入試がないので、入るのが難しいということはありません。慶応義塾も中大も基本的に入れます。ただ、入ってからいろんな人がいる可能性があります。例えば「俺、慶応生やねん」というような人もいますので、それをどう思うかというところはあるかと思います。中大生の雰囲気なども含めて、自分に合うかどうかを考えてみてください。
4年制より短い期間で学べるのは短大です。通信制の短大は少子化の影響で縮小されつつありますが、今でもありますので、2年で学びたい場合は短大を検討してみてください。また、転入の場合もあります。例えば、3年次編入枠や4年次編入枠、2年次編入枠というように、編入する学年によって異なる枠があります。例えば、他の大学に2年間通ったけれども、途中から通信制に転入するということもできます。
理系の今後の広がりについてですが、最近私立大学が通信制の大学に力を入れ始めています。特にIT系やデータサイエンス系の通信制大学は今後増える可能性がありますが、2〜3年ですぐにできるとは限りませんので、現時点で開設されている大学を探す方が安心かと思います。
最後に感想などはPadletに書き込んでいただいても構いませんし、出席フォームやアンケートフォームに記入していただいても構いません。教員でも通信制についてここまで詳しく説明できることはなかなかありませんので、内容をよく理解していただけたかと思います。質問があれば教員に相談していただければと思います。
これで終了にします。ありがとうございました。書籍の紙のものは山田先生に必ず出してから帰るようにしてください。お疲れ様でした。
進学するかどうか迷っている方がいましたら、進学するなら通学の教育学部に行くのが良いかもしれません。教育学部は特に通学生の方がいいと思います。通信でも教員免許は取れますが、通学生の方が教育学をしっかり学べる環境がありますので、そちらをおすすめします。